画像処理を行うにあたっての基礎的な知識や仕組みについて学んでみましょう。
データのデジタル化
アナログ画像からデジタル画像を得るためには、
A/Dコンバータによる『A/D変換』を行う必要があります。
A/D変換は、まず、ある時間間隔で離散化し、次に信号値も離散化します。
変数に対する離散化を『標本化』(サンプリング、sampling)といいます。
また、信号値に対する離散化を『量子化』(quantization)といいます。
量子化された整数値がデジタルデータとなります。
ヒストグラム
濃度変換を行うためには、入力画像の濃度値の分布がどのようになっているかを
あらかじめ知っておく必要があります。
ここで、画像全体に含まれる同じ濃度値の画素数を数えて、
グラフ化したものを『濃度値ヒストグラム』又は単に
『ヒストグラム』といいます。
コントラストの改善
画像の明るい部分と暗い部分の明るさの比を『コントラスト』といいます。
画像全体が明るすぎたり、暗すぎると背景と対象物の区別がはっきりしません。
このような画像は、濃度変換を行うことで、コントラストを改善させる事ができます。