TOP >> 一般知識 >> データモデリングについて
FutureMedia.jp

データモデリングについて

 データモデリングは、データモデリングの方法論を適用してデータモデルの インスタンスを作る過程です。モデリングを行う過程を見てみましょう。

エンティティを定義する

 エンティティとは、エンティティとは:一単位として扱われるデータのまとまりを指します。 エンティティを見つけるには、以下の手順で『名詞』を抜き出して整理を行います。

 @ 業務の説明と画面イメージから名詞を抜き出す
 A 名詞が業務で重要な管理対象かどうかを判定する
 B 異音同義語、同音異義語を見つける
 C 名詞を整理する
 D 整理した名詞を以下のレベルごとに分ける
   ・レベルA:複数の情報や複雑な情報を持つ名詞
   ・レベルB:単一の情報や単純な情報を持つ名詞
 E エンティティ候補の名称が明確かどうかをチェックする
 F エンティティを確定する(レベルAの名詞がエンティティとなる)

リレーションシップを定義する

 一般にエンティティは単独で存在しないため、エンティティ同士には 何らかの関係があり得ます。このエンティティ間にリレーションシップを定義します。

リレーションシップには以下のような種類があります。

 ・包含
 ・協調

主キーと外部キーを定義する

 エンティティのインスタンスを他のエンティティのインスタンスから 識別できるようにするため、エンティティの主キーと外部キーを検討します。

『主キー』とは、エンティティのインスタンスを1つだけ識別するための属性です。 複数の属性で成り立つ主キーは『複合キー』と呼びます。

また、『外部キー』とは、リレーションシップの相手のエンティティのが持つ属性です。 リレーションシップの相手のエンティティの主キーを、エンティティがその属性として 取り込みます。

依存関係と非依存関係を定義する

 相手のエンティティの主キーを自分のエンティティの主キーにするかどうかを 決めるために、依存関係と非依存関係を使い分けます。

リレーションシップには、相手のエンティティのインスタンスが 『あらかじめ存在しないといけない』場合と、 『あらかじめ存在しなくてもよい』場合があります。 前者を『依存関係』と呼び、後者を『非依存関係』と呼びます。

依存関係は、ER図では実線のリレーションシップで表されます。 また、非依存関係は点線のリレーションシップで表されます。

依存関係か非依存関係かによって、リレーションシップを引いた先の エンティティの主キーが変わります。

非キー属性を定義する

 エンティティに主キーや外部キーでない属性を追加し、 エンティティのデータ構造を決定します。

正規化をする

 エンティティの繰り返し項目を見つけて、繰り返し項目を取り除たりする事を『正規化』と呼び、 正規化するレベルに応じて何種類か種類があります。

 ・第1正規化:繰り返しを見つけて繰り返し項目を取り除く
 ・第2正規化:主キー(複合キー)の一部だけでは非キー属性を特定できないようにする
 ・第3正規化:非キー属性が別の非キー属性の組み合わせで特定できないようにする

エンティティを整理する

 別の属性の組み合わせで求めることのできる属性を取り除きます。

ドメインを定義する

 属性の値の範囲などを特徴づける『ドメイン』を定義します。 データ型やデータの値の範囲を決めて、その結果をエンティティの属性に当てはめます。

複数のエンティティに関する業務ルールを定義する

 エンティティ同士の業務ルールを設定します。

論理データモデルを物理データモデルへ変換する

 論理データモデルを物理データモデルに変換します。
論理データモデルと物理データモデルの関係は以下の通りです。

論理データモデル 物理データモデル/RDBMS
エンティティ テーブル
属性 カラム
リレーションシップ 外部キー
ドメイン データ型
copyright (C) 2009 FutureMedia.jp All Rights reserved. | 免責事項 | お問合せ | リンク