Oracleを操作するソフトウェアの基礎を学んでみましょう。
Oracle Enterprise Managerの概要
Oracle Enterprise Managerは、Oracle Universal Installerによる、
Oracleソフトウェアのインストールに含まれています。Oracle Enterprise Managerの
フレームワークには、次のような機能領域が含まれています。
・管理ターゲット ・管理サービス ・Grid Control(グリッドコントロール) ・Database Control(データベースコントロール) ・Application Server Control(アプリケーションサーバコントロール)
Database Controlの起動
クライアントのブラウザから、Database Controlにアクセスするためには、
『dbconsole』を起動する必要があります。なお、dbconsoleはインストール後、
自動的に起動されます。
オペレーティングシステムのコマンドラインで、次のコマンドを入力して、
起動しているかどうかの確認を行うことができます。
emctl status dbconsole
dbconsoleを起動および停止するには、以下のコマンドを使用します。
起動 emctl start dbconsole 停止 emctl stop dbconsole
SQL*plusによるデータベースアクセス
Oracle Enterprise Managerの他にもSQL*Plus、iSQL*Plusなどの
Oracleツールを使用してデータベースに対する管理操作を行う事が出来ます。
また、データの問合せ、行の挿入、削除および列値の更新を行うための
SQLコマンドを実行する事ができます。
『SQL*Plus』は、データベース管理用の標準コマンドインターフェースを提供し、
対話型またはバッチモードで使用する事ができます。SQL*Plusの使用手順は
以下の通りです。
1.オペレーティングシステムのコマンドラインで、次のコマンドを入力します。 sqlplus /nolog
2.SQLプロンプトが表示されます。connectコマンドの後に ユーザ名とパスワードを入力します。 connect hr/hr
iSQL*Plusによるデータベースアクセス
『iSQL*Plus』とは、SQL*Plus製品のコンポーネントで、Oracleデータベースへの
ブラウザベースインターフェースを提供します。iSQL*Plusを利用するためには
サーバー側にリスナープロセスをあらかじめ起動しておかなければいけません。
このリスナープロセスは以下のコマンドで起動され、デフォルトのポート番号は
『5560』です。
isqlplusctl start
iSQL*Plusが使用するポート番号は、以下のファイルで確認できます。
$ORACLE_HOME/install/portlist.ini
iSQL*PlusはWebブラウザを起動する事で使用できます。
http://ホスト名:ポート番号/isqlplus