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貿易と商社の役割

 日本は輸出入の貿易によって成り立っている国ですよね。
そんな私たちの身近だけど奥の深い貿易の仕組みについて学んでみましょう。

貿易と商社

 私たちのまわりにある食料品や自動車、さまざまな薬品に至るまで、 その多くが輸入や輸出による貿易により取引されたものです。 実は、その多くが『商社』による仲介取引によって 私たちに届けられているのです。

 ここからは、貿易の中心となる『商社』に軸をおいて見てみましょう。

商社による仲介取引

仲介取引と口銭

 商社は、売り手と買い手を結び付けて取引仲介を行う事により、取引先から
 得られる手数料が利益となります。この手数料のことを 『口銭』と呼びます。

売上・仕入の同時計上

 仲介取引は買先から売先へ商品を『直送』する取引が大きな割合を占めています。
 この取引では、実質的に在庫所有を伴わない取引形態のため、仲介を行う商社では、
 会計上、売上仕入(売上原価)が同時に計上される事になります。

商社金融とは?

 商社金融とは、取引先等に対して、 営業与信、融資、債務保証、為替リスク負担といった種々の態様により信用等を供与し、 金融上の便宜を提供する機能の事をいいます。
 特に中小企業に対しては、金融機関が融資に難色を示すような場合でも、 商社は過去の知見や将来の状況を考慮し、直接金融あるいは債務保証の引受等により 支援することもあり、重要な役割を果たしています。

与信管理

 商社は、取引先に対して、売掛金や前渡金、貸付金、保証その他の形で信用供与を行っています。 これを『与信』といいます。つまり、信用リスクを商社が負っているわけですね。

 商社では、内部格付制度に基づく取引先等の信用力チェックや担保・保証等の取得、 取引先の分散等により、上記の信用リスクの管理に努めています。この評価により、 取引先に与えても良い限度の事を『与信限度』と呼んでいます。

 また、信用リスクが顕在化した場合に備えるために、取引先の信用力や担保価値といった 一定の前提、見積もり、評価に基づいて『貸倒引当金』を 設定する事が一般的です。

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